声と言葉とワーキングマザー

司会の仕事、演劇、ITベンチャー勤務で学んだこと、WM生活を発信します。

ママの体調が悪いときの娘の言葉

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少し体調が優れず、仕事を終え保育園へお迎えに行って帰宅するとぐったりしてしまった日がありました。

そんなとき、娘は敏感に察知するようで、きまっていつも以上にわがままになります。

あるけないもん、くっくはけないもん、ままだっこー、あれとってー、あっちいきたい、いし ひろいたい、それみたい、それじゃない、あっちはやだ、はやく!まま、はやくして、いそいでー!!

イヤイヤ期継続中とはいえ普段はここまでではありませんが、
わたしの元気がないときはこんなかんじになります。

わたしのリアクションが小さいことが不満なのか、
わたしの元気のないのが彼女を不安にさせるのか、
そうなのだとしたら申し訳ないとは思うけれど。

抱っこひとつするにも、すくすくぷっくり成長した娘はもう15kg。
右手に保育園バッグや自分の仕事道具、左手だけで娘を抱っこ、というのは元気な時でもかなりきついのです。

ただでさえ調子がよくないのに、どんどんエスカレートしていく娘を持て余してしまうというのが正直なところです。さみしいけれど。


そんなわたしのようすを見て、夫が「寝かしつけはいいから、先に休みなよ」と言ってくれました。

ふだん娘の寝かしつけはわたしの担当で、絵本を読んだりごっこ遊びをしたり、30分前後かかります。これも調子のよくないときはきついので、ありがたく夫に甘えることにして、先に1人で布団に入りました。

ベッドが広い。
こんなときしか味わえない広さですが、ちょっとさみしい。


いつの間にかうとうとしていたわたしは、布団の上から
ぽん、ぽん
とたたかれる感触に気が付きました。娘のちいさな手でした。

「ぽんぽんしてくれてるの?」
「うん」

答えた娘はわたしの横に寝そべり、

「まま、ねむくないもん と おべんとう、あした よもうね」

ねむくないもん?

一瞬なんだろうと思いましたが、ああそうだ、最近ベビーくもんでもらってきた絵本のタイトルだと気付きました。「おべんとう」も娘のお気に入りの絵本です。

あとで夫に聞いて納得したのですが、どうやら夫が娘に「ママは具合が悪いから絵本を読めないけど、元気になったら読んでもらおうね」「元気になるようにぽんぽんしてあげてね」と言ってくれたようです。(娘はなぜか夜に夫に読み聞かせをしてもらうのはいやがります。「ままがいい!」とのこと)


「そうだね、明日読もうね」
とわたしが言うと、娘は小さくうなづいてそのまま寝てくれました。

いつもは30分は読み聞かせしないと寝ないのに。


わざわざ具体的な絵本のタイトルをあげて「明日読もうね」と言うあたり、今日はがまんしようという思いと、本当は読んでほしいという思いがせめぎあっている感じがします。

2歳児なりに、ママを思いやったり、気を遣ったり、
いろんなことを考えながら言葉にしているんですね。

体調がよくないのも、娘のわがままが増えるのも困りますが、
いつもとちがう言葉から娘の成長を感じられることはうれしいです。


ゆっくり眠って、元気になって、
「ねむくないもん」と「おべんとう」を読もうね!