「なんだって、アンパンマンが?!」…で、アンパンマンがどうしたの?!!
述語はどこいった!
最後まで言ってくれ!!
と、いつもジャムおじさんにつっこみたくなります。
アニメのアンパンマンって、「〇〇が?!」という言い回しが耳につきます。
誰かがジャムおじさんにアンパンマンのピンチを伝えたとき、ジャムおじさんのリアクションは必ず
「なんだって、アンパンマンが?!」です。
「なんだって、アンパンマンがばいきんまんにやられたって?!」とか、「なんだって、アンパンマンの顔がゆがんでしまったって?!」とか、文章で喋ってくれません。
視聴者がすでに見たシーンについてはだいたい「〇〇が?!」で済ませられちゃいます。
娘はもちろん、わたしもアンパンマンは大好きなんですけれど、
あのセリフまわしだけはどうしても気になる…。
まじめか!ってかんじなんですけど、
主語と述語をセットで話すことは論理的な話し方の基礎だからです。
もし現実の世界で述語を省略してしまっては、何が言いたいのかまったく意味が通じません。
「論理的な話し方」というと仰々しく感じるかもしれませんが、要は「わかりやすい話し方」「伝わる話し方」ということです。
これは子供のときから意識していないと、なかなか身につかないそうですよ。
日本語は主語述語を曖昧にしても「なんとなく」伝わったり「察して」もらえたりするため、意識しないまま大人になってしまうと、自分の言葉に何が足りないのか気づくことすら難しいんですね。
揚げ足とるつもりはないし、たまにならいいんですが、ほぼ毎日の「なんだって、アンパンマンが?!」が気になり出すと止まらなくて〜〜。
でも、アンパンマンの魅力のひとつであるテンポのよさがあの独特のセリフ回しからきているかと思うと、難しいところではありますね。
もうひとつ親子で大好きなアニメ「おさるのジョージ」はきちんと喋っている印象がありますが、アンパンマンのようなリズム感や印象的なキメ台詞は思いつきません。
でもでも、娘がよく「〇〇ちゃんが!〇〇ちゃんが!!」と言うんですよね。
「〇〇ちゃんが(やりたい)」という意味なんですけど、「やりたい」が出てきません。
これはアンパンマンの悪影響なんじゃ…?!
そんなことを考えながら娘にズボンをはかせようとして、
「はい、あんよ~」と声をかけている自分に気づきました。
…あんよがどうした!!わたし!!!
「あんよ上げてね」と、言い直しました…。
アンパンマンだけのせいにしてはいけませんね。反省。
わたしも気をつけようと思います。