声と言葉とワーキングマザー

司会の仕事、演劇、ITベンチャー勤務で学んだこと、WM生活を発信します。

話がおもしろい人の習慣

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わたしの周りには話がおもしろい人がたくさんいます。

司会やラジオパーソナリティーの仕事をしていたときの仲間や、演劇の仲間、情報発信のワークショップで出会ったジャーナリストの方や新聞記者の方たち。

表現を仕事にしている方はやっぱり話がおもしろいですよね。

でも、喋ったり書いたりする仕事をしている人以外でも、話がおもしろい人はたくさんいます。

そういう方たちに共通しているなと思うのは、日常の体験を丁寧に扱っていることです。

何気ない出来事でも、心の動きや気づきを大切にし、調べたり質問したりして、自分だけの体験としての密度を高めています。


例えば、カフェで食べたケーキに見慣れないフルーツがのっていて、それがとてもおいしかったとします。

Aさんは、「これ、知らないフルーツだけどおいしいな」で終わります。

Bさんは、店員さんに「これはなんというフルーツですか?」と質問します。
そして「ハスカップですよ」と回答を得たら、今度はスマートフォンでハスカップについて検索し、北海道の特産品であり「幻の果実」と呼ばれていることを知ります。

後日、このおいしいケーキについて話題にするとき、

Aさんは「あのお店のケーキ、見たことないフルーツがのっていておいしかったよ」としか言えません。

Bさんは「あのお店のケーキ、ハスカップっていうフルーツがのっていておいしかったよ。ハスカップって食べたことある?北海道の特産品らしいんだけど…」と会話を広げることができます。


こんなふうに、同じ体験をしてもそれを「なんとなくさらーっと流してしまう」か、「意識的に深く体験する」かで、引き出しの多さがちがってきます。

体験は、素の体験のままではなかなか話のタネにはなりません。

体験に「自分なりの切り口」を持ってこそ話のタネになります。

自分なりの切り口を常に持っているのが「話題が豊富な人」、その切り口がユニークなのが「話がおもしろい人」、といえるでしょう。


Bさんのように気になったこと質問するのは意外とエネルギーを使います。

多くの人は面倒がってそれをしませんよね。だから「話がおもしろい人」のほうが少ないんです。

でも逆に言えば、面倒がらず一歩踏み込んで体験するだけで引き出しを増やすことができるわけですから、とても簡単です。


自分の心の動きを大切にして、気になることは質問したり調べたりする。

そういう行動の積み重ねで「話がおもしろい人」が作られているのだとしたら、

「話がおもしろい人」は、「毎日をより楽しんでいる人」と言えるのかもしれませんね。