娘と食べる特別なみかん
言葉が上手でこちらの言うこともどんどん理解できるようになってきた娘。
そのぶん、ちょっと「ずるい」ところも出てきたようで…。
先日の夕食後、デザートのおみかんをいただくとき、こんなことがありました。
わたし「はなちゃん、ママと半分こしようね」
娘「うん!はんぶんこ、する」
娘はみかんが好きすぎていくらでも食べてしまうので、みかんが大きいとき、その日2個目のときは大人と半分こすることにしています。
いつもは大人がみかんを半分にするのですが…
娘「はなちゃんが、わけわけ するね!」
わたし「?うん、ありがとう~」
娘「…はい、まま!どーぞ!」
娘が手渡そうとするみかんは、「半分」ではなく「3房」…4分の1くらい。
わたし「あれ?ママの分少ないよ。半分ちょうだい」
あ~、これはわかってやってるな、という気がして、指摘してみました。
娘は、
娘「すくなくないよー、…ほら!」
と言って、わたしの分の3房から1房ちぎって自分の前に置き、残りの2房をわたしの前に置きました。
おいおい!
さらに減らしてるし!!
わたし「ちょっと、はなちゃん!ママの分少なすぎるよ。半分こだよ、もう少しちょうだい」
娘「だめー!こっちは はなちゃんの!はんぶんこ でしょ!」
…結局、娘がゆずらないので、その場はわたしが折れました。
うーん、今回のことはまだしも、お友達にずるをしたらどんなふうに注意するかは考えておいたほうがよさそうだなぁ、
なんて考えつつ2房のみかんを食べ終え、まだみかんを食べている娘を見つめていました。
すると…
娘「も~、まま、ひとくちだけだよ。
はい、はなちゃんの とくべつみかん」
そう言って自分のみかんから1房、「とくべつみかん」をくれたのです。
とくべつみかん…?
とくべつみかん!!
娘「まま、もうおこっちゃだめだよ?」
あくまでも「わたしはきちんと半分こしたのにママが怒ってるから仕方なく自分の分を分けてあげた」スタンスをくずさない娘でしたが、
「とくべつみかん」ですっかりほだされてしまったわたしは、最後の1房をおいしくいただいたのでした。
わたし「おいしいね」
娘「おいしいね!」
娘と食べるみかんは、たしかに特別な味がします。