声と言葉とワーキングマザー

司会の仕事、演劇、ITベンチャー勤務で学んだこと、WM生活を発信します。

10年も20年も力を与え続けてくれる言葉

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尊敬する人、憧れの人、大切な人にかけてもらったうれしい言葉。

宝物のようにずっと胸に残っていて、気持ちが落ち込んだときに力を与えてくれる言葉があります。


わたしが20歳くらいのときに所属していた事務所の先輩に、Mさんという女性がいました。

札幌でラジオDJ、司会、ナレーターと多彩に活動され、ご結婚されてからは東京に活動の場を移してさらに飛躍されています。

可愛らしい外見とさばさばしたオープンな性格のギャップが魅力的で、クオリティの高い仕事をスピーディーにこなすパワフルな喋り手さんです。


あるとき事務所でばったりお会いしたとき、一緒にいた社長が、先輩にわたしのことを紹介してくれたことがありました。

「この子(わたし)は今喋り手目指してがんばってるところなんだけど、どう?」

わ〜、
そんないきなり、どう?って。

先輩はわたしのことを知りませんでしたが、わたしはもちろん先輩の活躍を知っていましたので、ドキッとしました。

すると先輩はわたしをチラッと見て一言、

「大丈夫じゃない?華があるから」

そしてニコッと笑って、颯爽と去って行かれました。

…か、か、かっこいいーーー!!

 

 

「華があるから」。

は、華って、なんだろう?!

めちゃめちゃ嬉しいながらも、抽象的な表現にとまどいました。

でも、抽象的で主観的だからこそ、先輩のプロとしての直感が働いた!ということのような気がして、本当に嬉しかったです。


早いもので、あれから15年。

その後わたしは、挫折や遠回りもたくさんあったけれど、喋る仕事を続けさせていただいています。

「華がある」の意味はずっと探し続けているけれど、

いつかまた先輩と会えたとき、もう一度「華がある」と感じていただくことは、わたしのひそかな目標のひとつです。


そして、わたしも先輩のように、

10年も20年も力を与え続ける言葉を誰かにかけられる人になりたい、と

先輩の言葉に力をもらうたびに思います。